息抜き:上級SEの大変さ

このBLOGでは、システム構築に携わる上級SEの役割とか必須スキルなどの説明をしていますが、その難しさを、工学的見地ではない視点で表現してみると次のようになります。

例え1)一級建築士のような仕事…今までにも、システム構築と注文住宅建築を対比して語ってきましたので、イメージは解っていただけると思います(詳細省略)。

例え2)映画監督のような仕事…顧客ヒヤリングは、相手の種類も多く(注文住宅なら、注文主家族だけですが、システムだとたくさんの関係者が出てきます)、回数も時間も限られる事が多いので、聞きたい(確認した)事すべてを頭の中でばらして、相手ごとに集中してヒヤリングする事になります。まさに、映画監督が一本の映画の最初から最後までの全ショットを頭の中で分解しておいて、何回も行けない海外ロケでは、最初のシーンとラストシーンをまとめて撮影して帰ってくる様なものですね。

例え3)地図を文字で書くような仕事…友人と待ち合わせる場所を言葉で説明するのは骨が折れます。「xx駅のyy改札口をでて、大きな道路を渡ってズット言ったら酒屋があって、そこを右に曲がって…」と説明しても、「大きな道路」じゃ無く中ぐらいの道路を進んでしまうし、こちらは5分くらい進むつもりで「ズット」と言っているのに2分歩いただけでしびれを切らして曲がってしまったり、…はざらです。こんな時は図面を送ると誤解も無く伝わりますが、設計書は、どうしても記述しないと行けないものが多いので、色々な表現方法を駆使する必要があります。

この辺りについては、次稿以降で順番に説明したいと思います。

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上級SE歴40年強 水瓶座、B型、男性
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息抜き:上級SEの大変さ への2件のコメント

  1. ハマチャン より:

    老骨に鞭打ちJavaの勉強に励んでいます。45年くらい前からソフト業界に携わっています。
    当時はIBMos360全盛時代で教科書としてIBMのマニュアルを読んでいました。しかし今日のように、本はもとよりインターネットで色々な記事が入手出来る時代です。開発の作法も大きく変わっている、また変わっていくと感じています。Water fall の話も出てきていますが、概要設計、詳細設計、製造と進む中で以前は紙に書いた(半分は口頭で説明した)詳細設計書を元に製造工程に入ったケースが多かった様に記憶しています。これがJavaの世界、使えるアーキテクチャーが色々存在する世界では、どうなるのでしょう?上流SEとは言わないで、上級SEとタイトルにあるので、この辺りに期待しているのですが。

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